AIカメラメーカーがセルフカフェを運営?──異色の挑戦の背景にある真の狙いとは

AIカメラメーカーがセルフカフェを運営?──異色の挑戦の背景にある真の狙いとは AI防犯カメラ開発

AIカメラの開発から製造、販売まで一貫して手がけてきたトリニティーが、新たな挑戦としてセルフカフェの運営に乗り出しました。

「えっ、防犯カメラの会社がカフェ?」と驚く方も多いでしょう。

とはいえ、単に「カフェも始めました」という話ではありません。

私たちはこの店舗を、 AI防犯システムを実運用しながら磨き上げる「実証型ショールーム」と位置づけています。セルフカフェムック桜山店 住所:〒467-0806 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1丁目32)

セルフカフェの運営を通じて、以下のような取り組みをしています。

  • 自社のAIカメラ・顔認証システムを店舗に導入する
  • 実際の利用シーンで機能や精度を検証する
  • 製品開発と現場運用のギャップを自ら埋める

長年にわたって蓄積してきたトリニティーの技術とノウハウを結集したこのプロジェクトは、労働人口が減少する日本において、「未来の防犯と無人運営」のヒントを社会に提示する試みです。

防犯技術で社会を支える企業

トリニティーは、「すべての人々の悩みを解決し、心豊かな社会の実現に貢献する」というミッションを掲げ、防犯カメラやAI解析技術の開発を行ってきました。

少子高齢化や人手不足が深刻化する中、企業にとって無人化・省人化、そしてそれを支えるセキュリティ技術はますます重要なテーマとなっています。

当社では、以下のようなAI機能を自社開発・統合し、さまざまな現場へ導入してきました。

  • 顔認証システム
  • 人物検知技術
  • 行動解析機能

これらのソリューションは、公共施設や商業施設、教育機関、医療機関などで幅広く活用されています。

そして今回、私たちは「自分たちの技術を、現場でどう使うのか」を自ら体験するために、セルフカフェ(FC加盟)という場を選びました。

開発した製品を、自社が「ユーザー」として運用していくことで、これまで見えなかった課題や改善点に直接向き合えるようになったのです。

「体験できるショールーム」としてのセルフカフェ

「体験できるショールーム」としてのセルフカフェ

今回のセルフカフェ運営は、飲食ビジネスへの進出というよりも、「防犯システムと無人運営の実証実験の場」としての意味合いが強い取り組みです。

一番の目的は、トリニティーが開発したAIカメラや顔認証システムを、実際の店舗という「リアルな現場」で運用しながら、課題や改善点を洗い出すことにあります。

現場での運営を通じて、次のような検証が可能です。

  • 顧客の動線とカメラの死角
  • 機器の最適な設置場所
  • 不正防止の精度や効果
  • ユーザーが感じる使いやすさや安心感

メーカー視点では気づけなかったリアルな問題が、現場では次々と見えてきます。

それらをフィードバックとして開発に還元することで、製品の精度と実用性をさらに高められるのです。

また、このカフェ自体が防犯・無人運営の「ショールーム」としても機能しており、BtoBの提案活動にもつながっています。

当メディアでもリアルタイムで改善していく様子を紹介しているので、ぜひご覧ください。

AIカメラで無人の実店舗運営②

顔認証システム「フェイスアラート」の実力

顔認証システム「フェイスアラート」の実力

このセルフカフェには、トリニティーが開発した顔認証システム「フェイスアラート」を導入しています。

「フェイスアラート」の大きな特長は、以下の2点です。

  • 遠隔から簡単に操作できること
  • リアルタイムで通知が届くこと

不正利用が確認された人物を「拒否リスト」に登録しておくと、その後その人物が来店した際に管理者へ自動で通知が届きます。

これにより、スタッフが常駐していなくても、遠隔からの管理が可能です。

セルフ型店舗において「不正利用者をいかに素早く検知できるか」は大きな課題ですが、フェイスアラートはその解決に貢献しています。

フェイスアラートについては、弊社のHPで詳しく解説しているので、ご覧ください。

店舗向けAI顔認証システム「フェイスアラート」

顔認証が守る「静かなカフェ」──安心感がリピーターを生む

顔認証が守る「静かなカフェ」──安心感がリピーターを生む

トリニティーが運営するセルフカフェは、スタッフが常駐しない完全無人型の店舗です。

顔認証システムでは、不正利用があったお客様のみを要注意人物として登録。

一方で、問題のないお客様の顔データを継続的に保存することは一切ありません。

このようにAIカメラによる「安心できる環境づくり」に対する評価は高く、さまざまな業界で好評をいただいております。

顔認証の導入が犯罪の抑止力になるのは、運用実績からも明らかです。

こうした「リアルな顧客の声」と「運用実績」は、開発チームにとって非常に価値のあるフィードバックとなっており、製品の改善に活かされています。

実証から得た知見を製品開発へ──柔軟な改善サイクル

実証から得た知見を製品開発へ──柔軟な改善サイクル

セルフカフェの運営を通じて得られた現場のフィードバックは、すぐさま製品開発に反映されます。

この柔軟な改善サイクルこそ、企画・開発・運用を自社で一貫して行っているトリニティーだからこそ実現できる強みです。

たとえば、こんな声に対しても素早く対応しています。

「顔認証の反応がもう少し速いと嬉しい」→ ソフトウェアを即調整。
「通知設定をもっと柔軟に変えたい」→ アプリのUI改善を実施。

このように、現場で実際に使っているからこそ出てくる「リアルな声」をすぐに拾い上げ、技術へと還元しています。

セルフカフェというリアルな運用環境があることで、開発と現場の距離が一気に縮まり、製品の進化が加速しているのです。

他業種・他拠点への応用展開──広がるビジネスチャンス

他業種・他拠点への応用展開──広がるビジネスチャンス

このセルフカフェでの取り組みは、飲食業にとどまりません。

無人店舗全般、さらにはオフィスビルやマンションの入退室管理など、多岐にわたる分野での応用が期待されています。

トリニティーでは、セルフカフェ運営で得た知見やノウハウを活かし、フランチャイズ展開やパートナー企業との共同プロジェクトを視野に入れた提案活動にも取り組んでいる最中です。

「無人化」と「セキュリティ」という社会的な課題を同時に解決するソリューションとして、多くの業界から高い関心が寄せられています。

「体験できるショールーム」としてのセルフカフェ

「体験できるショールーム」としてのセルフカフェ

このセルフカフェは、単なる飲食スペースではありません。

「セキュリティとAIソリューションを実際に体験できるショールーム」という一面を持っています。

入店の流れやAI通知の仕組みを体験したり、その場で相談・見積りが行われたりするケースも増えてきています。

製品パンフレットや動画では伝えきれない「リアルな使用感」こそが導入判断の決め手となるケースも多く、まさに「日常の中で使ってみる」というスタイルが強みです。

このような体験型の場として、カフェは展示会とは異なる、新しい営業拠点のかたちになりつつあります。

まとめ──テクノロジーで「安心と効率」を両立する挑戦

まとめ──テクノロジーで「安心と効率」を両立する挑戦

今回のセルフカフェ運営は、単なる飲食事業ではなく、AIカメラと顔認証というテクノロジーを社会実装するための実験的かつ先進的な取り組みです。

利用者にとっては「安心」と「利便性」を。
運営側にとっては「効率」と「防犯性」を。

その両立を目指しながら、現場でのリアルな課題をもとに「安心の見える化」を進めています。

トリニティーは今後も、現場の声に耳を傾けながら技術を進化させ、防犯と無人化・省人化の未来を共に切り拓いていきます。

無人化・省人化店舗の試みが気になる方は、ぜひ、桜山のセルフカフェムックにお越しください。

AIカメラで無人の実店舗運営①

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