兼松社長インタビュー|これまでの歩みとトリニティーの未来ビジョンに迫る

兼松社長のインタビュー風景 ライター大沢インタビュー記事

こんにちは。株式会社トリニティー Webマーケティング課の大沢です。

今回は、当社代表・兼松社長にインタビューを実施。これまでの経歴や起業のきっかけ、そしてこれから目指すビジョンについてじっくりとお話をうかがいました。

社長の経歴と起業の原点

兼松社長のインタビュー風景

— まず、社長ご自身のことをお聞かせください。学生時代から起業を意識されていたのでしょうか?

はい。実は、学生の頃から「いつか起業したい」と漠然と思っていました。
父が経営者だったこともあり、自然と「自分もそうなるのかな」という感覚があったんです。

大学3年生の頃、家庭教師会社で営業を始めたのですが、実際に客宅に伺って契約書をいただくのがお仕事でした。

そこの先輩が学生起業家でして。その人から「自分の給料を決められるのは社長か営業だけ」と言われたことが印象に残っています。

当時は「自分で給料を決められる」って信じてましたけど、まぁそれは嘘でしたね(笑)

— 卒業後すぐにトリニティーを立ち上げたのですか?

いえ、実は違います。
「一度は海外で生活したい」という夢があったので、卒業後もしばらくは学生時代からの仕事を続けてお金を貯め、イスラエルで約1年間暮らしていました。

— イスラエルとは驚きです!帰国後すぐ起業したんですか?

いいえ。帰国後は「燃え尽き症候群」になってしまい、数か月ニート状態でした(笑)
そんなとき、アルバイト時代の同僚から声をかけてもらい、「5年間修業させてください」とお願いして、その会社で営業職として働き始めたんです。

— そこから営業力を磨かれたんですね。

そうですね。営業は誰よりも得意で、重宝されたのがきっかけで声をかけてもらえました。

通信機器やビジネスフォン、複合機などを扱うBtoBの営業で、非常に鍛えられましたね。
この経験がなかったら、今のトリニティーはなかったかもしれません。感謝しています。

— トリニティーという会社名になったのはいつからですか?

5年の約束を果たして独立し、そのタイミングでトリニティーを設立しました。

前の会社を辞めてから中3日で会社を立ち上げたんです。(笑)

— すさまじいスピード感ですね!トリニティーという社名には、どんな由来が?

当時3人で会社を始めたことや、「三方よし」や「三本の矢」など「3」にまつわる縁起の良さが印象にあり、そこから「トリニティー」という名前に決めました。

最初の2年は全然うまくいきませんでしたが、少しずつ軌道に乗り、社員も増えて試行錯誤を重ねながら成長してきました。

—経営者として大切にしている価値観はありますか?

今は、みんなに好かれる社長になろうと、思っていますね。
中間にいる人たちが叱咤激励しながらやってくれているので、自分はニコニコしていようと。
みんなに気持ちよく働いてもらいたいな、と思ってやっていますね。
感謝してます。

トリニティーの事業とビジョン

兼松社長のインタビュー風景

— トリニティーの事業内容や他社と比較したときの強みを教えてください。

実は他社との比較や差別化はあまり意識していません。
当社の軸は「社会課題の解決」。そこに集中しています。利益を生むことと社会貢献、この2つが交わる部分にフォーカスして事業を展開しています。

— 現在の防犯カメラ業界の中で、今後どういった動きを想定していますか?

私たちは「防犯カメラ会社」という枠にこだわっていません。
業界の垣根を越えて、常に「社会課題の解決」というミッションを最優先にしています。
AIにもこだわらず、技術やノウハウを活かして、もっと幅広い課題に取り組んでいきたいと考えています。

ターニングポイントと経営のこだわり

兼松社長のインタビュー風景

— 経営における成功の秘訣はなんでしょうか?

まず、私はまだ「成功した」とは思っていません。
ただ、20年近く続けてこられたのは、あきらめずに継続してきたからです。
周囲を見ても、途中で辞める経営者が多い中、継続し続けられるかどうかが鍵だと感じます。

— これまでのターニングポイントを教えてください。

ターニングポイントはいくつもありました。

あえて挙げるなら3つですね。

  1. 飛び込み営業からWebマーケティングに切り替えたこと
  2. 海外からカメラを仕入れ、OEM開発(他社ブランドで製品を製造する仕組み)を始めたこと
  3. サブスクリプション型のカメラレンタルサービスを開始したこと

ビジネスの流れで言えば、「川下」の営業から始まり、次第に「川上」の製造・企画側へとシフトしてきました。仕入れから販売まで、一貫して自社で行える体制を構築できたのは大きな成長だったと思います。

— 組織作りや人材育成についてのこだわりは?

採用において最も重視しているのは「協調性」です。

育成でリカバリーできる部分もありますが、協調性がない人を採用してしまうと、組織にはなじみません。そのため、当社では「行動指針10カ条」を設け、それに共感できる人だけを採用するようにしています。

今後のビジョンと求める人材像

兼松社長のインタビュー風景

— 5年後、10年後のトリニティーはどうなっていたいですか?

会社としては「社会に認められる存在」になりたいと考えています。そのために、今はIPO(株式上場)を目指して準備を進めています。

上場を通じて、社会課題を解決する企業としての存在感を高めると同時に、社員たちがより安心して働ける環境を整えたいですね。

自分が最前線に立てなくなっても、安心して働ける会社にするということですね。

そういった基盤が整っていない会社は、新人採用を行うべきではないと考えています。

会社の方向性的にも、社内で働いている人たちのためにも、IPOは必要だと考えています。
だから上場にはこだわってやっていきたいです。

— 今後注力していきたい社会課題は?

とくに注目しているのは「カスタマーハラスメント(カスハラ)」と「人手不足」です。
どちらも、私たちの持つ技術で解決できると信じています。

特に人手不足は「人手不足倒産」という言葉が生まれるほど深刻な社会問題。
「省人化(人手の最小化)」や「無人化」はこれからの時代に不可欠なテーマですし、私たちもそこに積極的に取り組んでいきます。

— それらの課題に取り組むうえで、どんな人材を求めていますか?

「会社の方向性」にマッチする人材を求めています。
たとえば「この人に合う仕事を探す」のではなく、「この方向に行きたいから、こういう人が必要だ」という発想です。
今から挑戦したいのは、省人化と無人化なので、現地で課題解決に取り組める必要があります。
となると、ずっとPCの前で開発を行うエンジニアではなく、フットワークが軽く、現場で業務を行えるエンジニアが欲しいかな、と思っています。

兼松社長、今回は貴重なお話をありがとうございました!
「社会課題の解決」をビジネスの軸に据え、柔軟かつスピーディーに進化するトリニティー。
これからの展開がますます楽しみです。

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